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Doer(一日一食でミニマリストで原始仏教徒)

Knowing is not enough; we must apply. Willing is not enough; we must do.

ミニマリズム基礎理論 Part3(完)

ミニマリズム

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理想的なアイテムとは? 

前回の十徳ナイフの例のように、パフォーマンスを上昇させるには『少なさ』『実用性』『コスト』をトータル視点で考えなければいけませんが、果たしてそれら全てを満たした『理想のアイテム』は存在するのでしょうか?

結論から言えば、存在します。

例えば自分の使用している歯ブラシで『kiss you』というものがあるのですが、これこそはまさに『理想のアイテム』の好例です。

 細かい原理は「ググれ」ということで省きますが、キスユーは電気の力で歯垢を剥離させるため、歯磨き粉を使って磨くより歯がツルツルになります。

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(むしろ歯磨き粉自体が不要、マッチポンプという説があり、自分もそれを支持しています)

しかも驚くべきは、それだけ高性能にも関わらず安いということ。たった400円。

歯磨き粉が不要になるので『少なさ』に優れ、歯がツルツルになるので『実用性』も優れ、しかも安いので『コスト』も優れている、という三ツ星のアイテムです。  

 そのようなアイテムを見つけ出せれば、パフォーマンスを更に上昇させることが可能です。

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 ……とは言え、現実的にはそのようなアイテムは多くなく、『コンパクトだけど使いにくい』『高性能だけど高い』『安いけどデカい』など、一長一短であることがほとんどです。

それら長所短所を総合的に評価し、少しでもパフォーマンスが高まるアイテムを取捨選択していくのが、現実的なミニマリズムだと言えるでしょう。

ケーススタディ:寝袋

自分は布団を持っていませんが、その代わりに寝袋を2つ所持しています。

1つは通常のマミータイプ寝袋。寒さの厳しい真冬時に使用します。

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もう一つは人型寝袋。春~秋、およびオールシーズンの室内着として利用します。

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ですがここから更にアイテム数を減らし、パフォーマンスを高めたいとします。

具体的には2種類の寝袋を1つの寝袋に圧縮統合することですが、『冬場でも耐えられる性能重視の普通寝袋』と『室内着としても使える人型寝袋』、これらの機能を1つのアイテムで賄うにはどうすれば良いでしょうか?

答えは簡単で、それは『普通寝袋並みの性能を持った人型寝袋を買う』ことです。

(もしくは、普通の寝袋を着れるように工夫する)

つまり『A』と『B』というアイテムがあったら、それら両方の機能を備えた『AB』に統合するパターン。

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……まぁ先に言ってしまうと、現 状 お そ ら く そ の よ う な 商 品 は 存 在 し な い のですが、仮にあったとすれば、『少なさ』『実用性』を両方とも満たしていることになります。

ただしそのような寝袋は、コスト面で大きく劣るであろう事は想像に難くありません。自分の人型寝袋が1万数千円したことを考えると、軽く5万円ぐらいは行きそうな気もします。

そして自分は低所得者であるため、コスト面が劣るだけで全体のパフォーマンスは大きく減少します。

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よってこの場合、パフォーマンスを最大化するには『少なさ』を切り捨て、『実用性』と『コスト』を重視することが必要です。すなわち無理に圧縮しようとせず、そのまま二つの寝袋を持つ。

そうして自分は現在も、2種類の寝袋を愛用し続けています。

ケーススタディ:フェイスタオル

自分はかつて、普通の今治タオル を2つ持っており、それを多目的用タオルとして使用していました。

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ですがコットンのタオルは夏場に水を吸ったまま放置すると、雑菌が繁殖してあっという間に臭くなってしまう欠点があり、ズボラーの自分には悩みの種でした。

 そこで抗菌性に優れたリネン(麻)のフェイスタオルを2つ購入し、以来ずっとそれを使用しています。これならば放置しても生乾きのあの嫌な匂いは発生しません。

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ではこのリネンタオルのパフォーマンスはどうなっているでしょう?

『少なさ』は、2つのままなので変化なし。

『コスト』は、コットンよりもリネンの方が高めです。

『実用性』は、以前ほどこまめに洗う必要がなくなって楽になりましたが、リネンはコットンより吸水キャパシティに劣ります。ただし速乾性には優れています。一長一短と言えばその通りです。

ですがズボラーの自分にとっては、放っておいても臭くならない、速乾性がある、といった利点の方がデメリットを凌駕して余りあるため、実用性は上昇しています。

 更に言えば、上昇した分の実用性がコスト面での減少を上回っているとも感じます。

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ただし自分と異なり、上記のメリットに価値を感じない場合は、コストが増したぶんだけパフォーマンスは減少するでしょう。

まとめ

上記のケーススタディはあくまで一例であり、その人の持つ属性により条件は変動しますが、要はこのようにメリットとデメリットを照らし合わせ、総合的なパフォーマンスを評価していけば良いわけです。

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そして単なるゴミ捨てとは違い、これらブラッシュアップの工程には終わりがありません。やるばやるだけ新たな発見があり、生活のストレスも減少していきます。

もちろん執着しすぎるのもかえってストレスが増すので問題ですが、この工程の頭を使う楽しみこそが、ミニマリズムの醍醐味と言えるかもしれません。

なぜミニマリストになるのか?

これはあくまで自分のケースですが、自分がミニマリストとして今の状態に至るまでには、以下のようなフローを辿りました。

ミニマリストを志す⇒まず身近なゴミを捨て始める⇒アイテムを減らすことにのめり込む⇒アイテムが減ってきたのはいいが、今度は逆に細かいノイズが気になり始め、アイテムが増えてしまうことが以前よりもストレスになる⇒減らすこと自体にこだわり過ぎていた自分を反省、ほどほどにちょうどいいバランスが分かってくるようになる⇒最適なバランスが維持されると、自分がミニマリストであることが当たり前になってくる⇒ミニマリストが完全に板につき、空気のように意識しない状態となる

 ミニマリストの最終完成形は、自分がミニマリストであることを意識しなくなることです。

だからこのブログはミニマリスト記事が少ないんだと思います。

人間が「自分は人間である!」などといちいち意識しないのと同じことです。

冒頭にも述べたことですが、ミニマリズムの目的は『人生のパフォーマンスを向上させること』であり、ミニマリストになること自体が目的ではありません。それではなった瞬間に全ては終了してしまいます。

ミニマリストであることが自然体と化した後、『上昇したパフォーマンスの余剰分で何を為すのか?』、それこそが最も重要なのです。

 逆にミニマリストになった後の目的がないままミニマリストになっても、かえって時間を持て余し、退屈で苦痛なだけかもしれません。

やることが多すぎ、維持管理するものが多すぎ、それらにエネルギーを奪われることは苦しいですが、『時間が余って何もやることがない』というのもそれはそれで苦痛なのです。

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 ですからミニマリストを目指すにあたって、余った時間を注ぐべき対象というのは確保しておくべきかと思います。

 オススメは『他者と関わる』こと

これまで何度も言ってきたことで、 以前投稿した記事にもありますが、ミニマリストやってると自分のためだけに生きることには飽きてきます。

自分の場合、昔はゲームにのめり込んだものですが、最近では「そんなものやって何になるの?」としか思えなくなりました。ゲームをやれば確かに退屈しのぎの暇つぶしにはなりますが、仮にそれだけに時間を費やして一生を終えるとしたら、一体何のために生まれてきたのか? 人生が所詮暇つぶしなのは事実でしょうが、それをただ素直に受け入れてしまったら、最初から生まれてくる必要もありません。

ミニマリストになって、こうして身軽な状態になったからには、もう少しマシなエネルギーの矛先を見つけたいと思えてくるのです。

となれば、やはり最も有意義なのは、何かしらの形で他者と関わっていくことでしょう。自分の中の世界だけでは、虚しさから逃れるのにも限界があります。

例えば自分などは、ニコニコ動画に投稿することに一生を捧げても良いだけの魅力を感じます。善行を積めますし。動画作成のスキルを磨くことも充実感を得られます。

自分は本来そこまで人間好きというわけでもないですが、やはり自分に影響を受けて何かを始めた人を発見すると、『自分は恥じない生き方をしている』と思えますし、死ぬときも誇りを持って満足に死んでいけそうな気がします。

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 総括

ミニマリズムとは『人生をより有意義なものにするためのツール』である。

ツールを活用し、実際に有意義な人生を作り上げていくのはその人自身である。

 

おわり

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